業務プロセスは教わっても「仕事の取り組み方は教わらない」
上司や先輩に、いろいろと指摘されても、もうどこにどう進めばいいかわからない状態になってしまっていて、右に行っても怒られる、左に行っても怒られる、立ち止まっていても怒られる、そんな状態でツラくてたまらない…。
もし今、仕事ができないと、悩んで悩んでツラくなってしまっている人は、実はそんなに悩むことではないかもしれません。仕事ができないのではなく、「どうやって取組めばいいのか」その方法を知らないだけかもしれません。
上司や先輩に、
■臨機応変に。
■何が必要か見極めてポイントを押さえて。
■優先順位を考えて。
そう言われても、説明されても、具体例を挙げられても、わからない…。それはなぜか?
■その仕事のゴール(全貌)が見えないから。
■そのなかでの自分の段階がわからないから。
それだけなのですが、それが全てでもあります。意外にも、その全てのことを、会社で業務プロセスを教えてくれる人はいても、「仕事の取り組み方」を教えてくれる人はいません。
仕事ができなかったとき、具体的にその物事をどう見ればいいのか、そこから逆算して何をすればいいのか、そしてそれをどう順序立てたらいいのか、そこをあなたの状況に合わせ、あなたの理解の仕方に寄り添い、しかもわかった部分とわからない部分を整理しながら、あなたに仕事を教えてくれる人というのは、本当にごく限られた数の人しかいないからだと思います。
できる先輩も上司も、自分は仕事ができても、「それをその人の状況や特性に合わせて教える」というのは、別物のスキルだからです。
だから、あなたはできないんじゃないんじゃないです。ただやり方を知らないだけ。その仕事をどう進めていくものなのかの考え方を教わってないだけなのです。
こう言うと、誰にも教わらずにデキるようになった人や40代以降の人生の先輩方からは「自分たちは試行錯誤してやってきた」「仕事は習うものではなく、真似して自分で技を盗むもの」などという言葉が聞こえてきそうです。。。
確かに現在であってもそうだったのだと思いますが、しかしながら、それは目の前にあることを理解するのが早く器用な人だったり、絶対にやり抜くんだと強い責任感をもって仕事に向き合っている人に限られると思います。
そこの思いの違いに気持ちを向けようとしないでいると悲劇が増えていってしまう、そう思います。
解決法!いまできることからゴールまでを描き、目の前のことから真摯に取り組む
自分で仕事ができるように取り組んでいくために、その順序をご説明します。
①いまできること、できないことをリストにアップする
②何を怒られているのか明確にし、次から怒られないように気をつける
③上司はいまどこまでのレベルを求めているのかをひとまずのゴールを設定する
①いまできること、できないことをリストにアップする
もし今、頭の中が「仕事に行きたくない、辞めてしまいたい」といった方向にシフトされていると、まず仕事を習得しようという気にもなりません。
まずは、気持ちをゆっくり落ち着けて、リラックスしていてテンションが高く「よし、仕事頑張ってみるか!」という気持ちになってから行うようにしてください。
テンションが上がったら、いまできていることとできないことを思いつくままリストアップしてください。
もし、ずっとそんな気持ちにもなれず、気持ちが沈んでしまっていたら、仕事ができるようになるより心のケアのほうが先です。ゆっくり休みつつ、いまの自分に合った選択をしてみてください。
目次 1 生きていくことさえもツラくなる…そうなる前に。2 自分に合った方法、今の自分のモチベーションに合った方法での解…
②何を怒られているのか明確にし、次から怒られないように気をつける
ひと通り書き出せたら、今度は怒られたことでなく、その怒られた内容だけを書き出します。そして、それに対してどう対応すれば良かったのかまで書き出します。
書き出したら、次は同じ状況をイメージして、そこでうまく対応している自分をイメージします。
そうすると、怒られた記憶からウマくできるようになった自分へとイメージがすり替わり、気持ちが少し軽くなってくる可能性が高いです。
③上司はいまどこまでのレベルを求めているのかをひとまずのゴールを設定する
結局、怒られてしまうのは、上司の求めているコトやレベルに自分が達していないからです。
もし今、自分が求められているコトやレベルが明確にわからない場合は、上司に「何がどこまでどういう風にできるようになればいいですか?」と聞いてください。
勇気が出ない人は同じ部署、もしくは他部署の同期に「私たちって今、何がどこまでどういう風にできるようになればいいと思う?」って聞いてみてください。
ゴールが明確になったり、思わぬコトに気づいたりできるかもしれません。