結果が大きくが違う!こんな仕事…と思う仕事こそ目的意識を!


目の前の仕事を大切にすると信頼を得る


CAだったとき、先輩に言われた言葉が忘れられません。

「こんなこと?と思うこと程、丁寧に取り組みなさい。」

おもてなし、ということでもそれは勿論大切ですが、CAにおいては保安要員が大前提。お客さまに最高のサービスをしながらも、飛行機の異変(煙、臭い、温度、振動など)やお客さまの異変(体調の変化、阻害行為、ハイジャックなど)にも気づかなければいけない。だからこそ、小さなことも見逃してはいけない。そういう意図だったと思っています。
だから1つの状況を見て、多くのことに気づけるようになったと思っています。それはイコール仕事のやりがいや楽しさにも繋がっていたように思います。

■ただの「お茶出し」だから…
■ただの「オフィス清掃」だから…
■ただの「資料作りコピー」だから…

「あ、そう思ってる…」と思った人は要注意かも。これも立派な仕事。誰にでもできる仕事に思えても、立派な会社イメージの一端を担っていて、自分の対応1つで会社のイメージを左右していることもあります。

例えば、お茶出し。

■お客様へ提供する際、おもてなしの心を1杯のお茶に込めていますか?
■今日の外の気温で「熱いお茶」がいいのか「冷たいお茶」がいいのか選んでいますか?
■部屋に入るタイミングはいつがいいのか見計らえていますか?
■テーブルにお茶を置く位置はどこがいいのか考えていますか?
 (書類、プロジェクターのいつによって異なる)
■大きな音を立ててコップや湯飲みを机に置いていませんか?

そういった1つ1つの細かな気配りがお客様に伝わり、「行き届いた会社だな」という印象を与えることができます。

例えば、オフィス清掃。

■お客様がいらっしゃる場所が汚れていませんか?手垢がついていませんか?
■受付に飾ってある額縁が曲がっていませんか?
■植物は枯れていませんか?会議室の椅子は曲がっていませんか?
■ホワイトボードの溝が黒い消しカスで溜まっていませんか?ペンの向きは揃っていますか?
■椅子の高さがバラバラになっていませんか?

全て、見る人は見ています。新規でいらっしゃったお客様はその行き届いていない会社に果たして信頼を置くでしょうか。こんなことにも気づけないなら、製品の不具合も起こすのではないか、いいサービスはできないんじゃないか、そう思われてしまうかもしれません。たかが「清掃」ですが、そんなことでイメージダウンは勿体なさすぎます。

例えば、資料作りのコピー。

■A3、A4、縦、横、統一性はありますか?
■極端に見えにくかったり、資料をくるくると回さないと見られないという状態になってないですか?
■その資料の内容は把握していますか?誰がなんのために使いますか?
■重要度によっては、社内でも見せて良い部署とそうでない部署があります。そこは理解していますか?

社内で配慮ができないにも関わらず、社外資料作りが素晴らしいものができるとは言い難くなってしまいます。本当にできるのかなと上司に不安を与えてしまいます。

以上のように、「たかが」と思えるような仕事にも、しっかりと目的がある。そこをしっかりと捉えて仕事をしている人とそうでない人、もちろん結果が歴然とします。

目的意識の違いがわかる「4人のレンガ職人」


仕事に取り組むときには「目的意識」の持ち方で次第で、その仕事の精度が変わってくる。その目的意識の違いで、わかりやすい話として「レンガ職人の話」があります。


あるところにレンガ職人が4人いました。4人ともみんなレンガを積む作業をしています。この4人のレンガ職人へ以下のように尋ねました。

「あなたはここで何をしているのですか?」

1人のレンガ職人はこう答えました。
「レンガを積んでいるのです」

次に、2人目のレンガ職人にも同じ質問をすると、
「壁を作っているのです」

さらに、3人目のレンガ職人は、
「教会を作っているのです」

そして、最後の4人目のレンガ職人は、
「人々の心を癒す空間を作っているのです」

思いの差で精度が変わる


それぞれのレンガ職人、なんとなく違いはわかるような気はしますが、それぞれの言葉にはどのような仕事への向き合い方が現れているのか。その違いとは?

1人目のレンガ職人は:
レンガをただ積むだけの作業だと思っている

2人目のレンガ職人は:
レンガを積んで壁を作るという目先の目的が見えている

3人目のレンガ職人は:
レンガを積んで教会を作るという最終的に作りたいものが見えている

4人目のレンガ職人は:
レンガを積んで教会を作りその教会が誰にどのように役立つのかまでを考えている


1人目よりも2人目、2人目より3人目、3人目より4人目と、徐々に、1つの作業を通じて、自分の最終ゴールをどれだけ明確に描いて仕事ができているのか、ということがわかります。

4人目のレンガ職人においては、その目標を達成することで、どのような貢献ができるのかという「得られる価値」までを考えている。そうすると、自然とより良い仕事をしようと、その仕事に積極的に関わる姿勢が生まれます。

ゴール設定とその先の価値


自分の仕事として思い返したとき、目の前の作業に追われてしまい、ただのレンガを積む作業になりがちになる
そうすると、そこに意味を考えなくなるので、「こんな仕事は誰でもできる、自分がするような仕事ではない」と蔑ろにしがちです。

冒頭にお話したような3つの例も、先にある価値に目を向けながらもスキルを積んでいくことで、いつの間にか自分らしい価値を生み出せるようになっていきます。

■ その仕事の最終目的は何ですか?
■その仕事を達成することで得られる付加価値とは何でしょうか?
■そのためにどんなことに気を付け、どんな工夫をして取り組みますか?

私は、ここを大切に自分に言い聞かせて仕事をしてきました。大切にし過ぎたことで、会社や上司と方向性が合わないこともあり、何のために仕事をしているかわからなくなったこともありました。

でも、このポイントを押さえて仕事に取り組むと、ただの単純作業だったところに、その人のオリジナリティが出てきて、その仕事に価値が生まれると思っています。

どんな仕事であっても、いつも人の期待値を超える仕事を意識して取り組むことで、それが周囲からの評価に繋がり、大きな仕事に結びついていきやすくなる。自分の価値観も満たすチャンスでもあると思っています。「たかが」を大切にしていると、自分の琴線に触れる価値観を巡り合えるきっかけになったりして、そしてそれが自分を満たす何よりの宝物になると思います。